REALTOKYO CINEMA

リアルトウキョウシネマです。映画に関するインタビュー、レポート、作品レビュー等をお届けします。

Interview

Info:『マリウポリ 7日間の記録』インタビュー キネマ旬報掲載のお知らせ

衝撃のドキュメンタリー映画『マリウポリ 7日間の記録』が公開されます。リトアニアのマンタス・クヴェダラヴィチウス監督はウクライナ東部のマリウポリに入り、とある教会の地下に避難していた住民の生活を静かに淡々と爆撃音のなかで撮影し、しかしとうと…

Interview:ロウ・イエさん(『シャドウプレイ【完全版】』監督、ドキュメンタリー『夢の裏側』出演)

©DREAM FACTORY, Travis Wei ロウ・イエ監督『シャドウプレイ【完全版】』とそのメイキングドキュメンタリー、マー・インリー監督『夢の裏側』が同日公開される。2019年の秋、第20回東京フィルメックスにて日本プレミア上映され、ロウ・イエ監督が来日した際…

Interview 016 舩橋淳さん(『ある職場』監督、撮影、録音、脚本、編集)

時代の無意識を掬いとるような映画を撮りたい 取材・文:福嶋真砂代 © 2020 TIMEFLIES Inc. (※アンダーバー+リンクはRTCの意図とは関係なく「はてなブログ」仕様によるものです。無視しつつお読みいただければと思います。) 「日本のセクシャルハラスメン…

Interview 015 吉開菜央さん(『Shari』監督・出演)

あわよくば、私の吠える声がオホーツク海に届いてほしいと思った 取材・文:福嶋真砂代 ©2020 吉開菜央 photo by Naoki Ishikawa 知床・斜里で撮影した初長編監督映画『Shari』が公開となる吉開菜央さんにインタビューした。ダンサー、振付家、映画監督と幅…

Review 55『83歳のやさしいスパイ』(レビュー&TIFF公式 監督インタビュー)

意表をつく“スパイ映画”に心ほっこり 文・福嶋真砂代 (C)2021 Dogwoof Ltd - All Rights Reserved ドキュメンタリー映画で国際的評価の高いチリのマイテ・アルベルティが監督・脚本を手掛けた『83歳のやさしいスパイ』(第33回東京国際映画祭ワールド・フォ…

Interview 014 小森はるかさん(『空に聞く』監督・撮影・編集)

陸前高田の、とおい未来のこどもたちにも見てほしい @realtokyocinema2020 小森はるか監督へのインタビューは、長編デビュー作『息の跡』から3年半ぶりとなる。最新作『空に聞く』は、COVID-19で世界がひっくり返る寸前の、第12回恵比寿映像祭(「時間を想…

Interview 013 想田和弘さん(『精神0』監督・製作・撮影・編集)

「なんで生きるんだろう?」そんな疑問を抱き続けてきた 想田和弘監督の観察映画第9弾『精神0』が「仮設の映画館(http://www.temporary-cinema.jp/)」にて公開中(配信中)だ。新型コロナウイルスで世界が騒然とする中、新作を携えて来日した想田さんに…

Interview ロウ・イエさん(『シャドウプレイ』監督、『夢の裏側~ドキュメンタリー・オン・シャドウプレイ』出演):東京フィルメックス2019

アーティストの使命は信念を持って前へ進み続けること (c) DREAM FACTORY, Travis Wei 第20回東京フィルメックスのオープニング『シャドウプレイ』のために来日したロウ・イエ監督にインタビューした。合わせて特別招待作品として上映された『夢の裏側~ドキ…

Review 39『ある船頭の話』レビュー& オダギリジョー監督インタビュー

桃源郷のような映像美にこもる深い思い @MasayoFukushima 「これが僕のひとつの答え」と語りだすまで、どれだけの痛みと試練を乗り超えたのだろうか。長編初監督作品『ある船頭の話』の公開を待つオダギリ ジョー監督に現在の心境を伺った。最近ではCMで演じ…

Interview 012ピート・テオインタビュー(「伝説の監督 ヤスミン・アフマド特集」&『自由行』)

僕の問題は「ノー」と言えないことかな ピート・テオさん シアター・イメージフォーラムで開催中(7/20~8/23)の「伝説の監督 ヤスミン・アフマド特集」に際して来日したピート・テオ(『グブラ』楽曲、『タレンタイム』楽曲&音楽)にインタビューした。映画…

Interview 011 アンナ・ザメツカさん(『祝福~オラとニコデムの家~』監督・脚本)

子どもは子ども時代に「子ども」として過ごさなければ、悪循環が起こるだろう 処女作『祝福~オラとニコデムの家~』が公開中のポーランドのアンナ・ザメツカ監督にインタビューした。本作は2017年、山形国際ドキュメンタリー映画祭で最高賞のロバート&フラ…

Interview 010 想田和弘さん(『ザ・ビッグハウス』監督・製作・撮影・編集)

生意気な人間をどれだけ増やすかが、本来の教育の目的でなければいけない ジム・ジャームッシュの言葉に刺激を受けて渡米を決意し、以来20年以上居住する「アメリカ」にカメラを向けた、想田和弘監督観察映画第8弾『ザ・ビッグハウス』。『港町』に引き続き…

Interview 009 安宅紀史さん(沖田修一監督『モリのいる場所』美術監督)

映画のなかで蘇る、画家・熊谷守一の世界を生んだ「家」と「庭」 (c)2017「モリのいる場所」製作委員会 下駄を履く音。鳥の声。三角帽をかぶり、両手に杖をとる。「行ってきます」。そう言って94歳の画家、モリこと熊谷守一(山崎努)が向かったのは自宅の庭…

Interview 008 平栁敦子さん(『オー・ルーシー!』監督・脚本)

繊細に大胆に、映画とシンクする気鋭の新人監督 公開中の長編デビュー作『オー・ルーシー!』の監督・脚本を務めた平栁敦子さんがアメリカから帰国し、インタビューした。17歳で単身渡米し、サンフランシスコ、ニューヨークで演劇、映画を学んだ。大学院修了…

Interview 007 想田和弘さん(『港町』監督・製作・撮影・編集)

もう“忍者”じゃない、観察映画の新境地 最新作『港町』(観察映画 第7弾)が公開となる想田和弘監督に、『選挙』(2007)から数えて6回目となるインタビューをした。『港町』は、前作『牡蠣工場』(2015)の制作と並行して撮られたドキュメンタリーで、妻の…

Interview 006 ティエリー・フレモーさん(『リュミエール!』監督・脚本・編集・プロデューサー・ナレーション、カンヌ国際映画祭総代表)インタビュー

「映画作家」リュミエールの凄さを知ってほしい 第30回東京国際映画祭の『リュミエール!』特別上映に際して来日したリュミエール研究所所長のティエリー・フレモーさんにインタビューした。同映画では監督の他、脚本、編集、プロデューサー、ナレーションと…

Interview 005 中村高寛さん(『禅と骨』監督・構成・プロデューサー)ロングインタビュー

「人の生を撮ること、死を撮ることはなんなのか」を考え続けて、濃密な撮影ができたと思う 『骨と禅』を監督(構成・共同プロデュース)した中村貴寛さんにインタビューした。『ヨコハマメリー』以来、11年ぶりとなる新作は、横浜生まれの青い目の禅僧(京都…

Interview 004 黄インイクさん(『海の彼方』監督・プロデューサー)インタビュー

「八重山諸島の台湾移民」を粘り強く探求し描く、家族のドキュメンタリー 『海の彼方』を監督・プロデュースした黄インイクさんにインタビューした。本作は『狂山之海(くるいやまのうみ)』(日本統治時代、沖縄へ移民した台湾の人々を描くことをテーマにし…

Interview 003 長谷井宏紀さん(『ブランカとギター弾き』監督・脚本)インタビュー

「この人たちと出会って、自分が見たかった”場所”、自分が感じたかった”場所”を脚本にした」 初の長編監督作品『ブランカとギター弾き』(脚本も)が公開になる長谷井宏紀さんにインタビューした。「お母さんをお金で買います」と書かれたビラを街に貼り歩く…

Interview 002 ローラ・イスラエルさん(『Don't Blink ロバート・フランクの写した時代』監督)インタビュー

会ってみると飾り気のない、意外と「普通のひと」だったことが逆に嬉しかった 『Don't Blink ロバート・フランクの写した時代』を監督したローラ・イスラエルさんにインタビューした。ニューヨークの伝説的芸術家ロバート・フランク(現在92歳)の波乱万丈の…

Interview 001 小森はるかさん(『息の跡』監督・撮影・編集)

「暮らすうちに、いろんな人の記憶を知り、毎日同じ風景の中にいることで、身体に馴染んできた」 ドキュメンタリー『息の跡』の監督、小森はるかさんは、キャリーバッグを引っ張り「ネットカフェで寝るのは限界かも」とインタビューの場所に現れた。現在は仙…