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Info: 「第25回 東京フィルメックス」がはじまります

『Caught by the Tides(英題)』 © 2024 X Stream Pictures

※「はてなブログ」仕様によるアンダーバー+リンクはRTCの意図とは関係なく、無視しつつお読みいただければ幸いです。
■秋は東京フィルメックス」の季節。開催期間は11月23日(土)から12月1日(日)まで。

第25回東京フィルメックスのメイン会場はこれまでの「有楽町朝日ホール」から「丸の内TOEI」へと変更された。「長期的に映画祭体験を向上させるために必要なチャレンジとして、数年前から劇場での実施も模索してきた中で、今年は<丸の内TOEI>での開催が実現した。」としている。新しい環境での新しい東京フィルメックス映画体験が大いに楽しみだ。

「25年を迎える映画祭において、来場者にとってより良い<映画祭の体験>を生み出すための場づくりのための「継続」と「変化」を再検証し、今後の更なる体験向上に繋げる。今回の映画祭は全体的に、国境を超えて、越境しながら作っている作品が多いと言える。(物語だけでなく)国際共同制作が多いといったところからもそう感じている」と、プログラム・ディレクターの神谷直希さんは今年の映画祭の概観と意欲を語る。

東京フィルメックスコンペティション部門(10作品)、特別招待作品部門(11作品)、メイド・イン・ジャパン部門(4作品)の3部門

東京フィルメックスコンペティション部門は「ジョージアパレスチナ、インド、ベトナムシンガポール、台湾、中国、韓国の8カ国で制作された10作品がラインナップ。上映作品のうち、4作品がタレンツ・トーキョー修了生の監督・プロデュース作であり、企画開発支援と上映の好循環はさらに強化されており、10作品のうち、6作品が長編監督デビュー作というフレッシュなラインナップとなっている。」とのこと。今年もタレンツ・トーキョーが同時開催され、こうしてバトンが確実に映画の未来へと受け継がれることがとても尊い

特別招待部門は、オープニング作品のジャ・ジャンクー監督『Caught by the Tides(英題)』、そしてクロージング作品のホン・サンス監督『スユチョン』。さらにロウ・イエ監督の最新作『未完成の映画』やツァイ・ミンリャン監督の「行者」シリーズより『無所住』『何処』が上映され、いまや東京フィルメックス常連の名匠監督たちの、熟した作品に逢えるまたとない機会となる。今年はアジアのみならず多様な国の作家性の強い映画がラインナップ。筆者が個人的に気になっているのは、香港出身のエリザベス・ロー監督によるフィクションのように思えるというドキュメンタリー(神谷ディレクター評)『愛の名の下に』。さらに日本の宇賀那健一監督『ザ・ゲスイドウズ』にも注目だ。

『愛の名の下に』

メイド・イン・ジャパン部門には、日本とスペイン合作の宇和川輝監督『ユリシーズ』をはじめ、”日本に縁のある”興味深い4作品。国境を超えて融け合う多様な才能たちに期待が高まる。

詳細については公式サイトをチェック。秋深まる東京で最高の感動に出会える機会をお見逃しなく!

ロウ・イエ監督(『シャドウプレイ【完全版】』インタビュー記事realtokyocinema.hatenadiary.com

 

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