REALTOKYO CINEMA

リアルトウキョウシネマです。映画に関するインタビュー、レポート、作品レビュー等をお届けします。

2022年 わたしの10大イベント「CINEMA10」

REALTOKYO CINEMA(RTC)はおかげさまで7年目に突入。第7回「CINEMA10」は7人のレギュラーメンバー澤隆志、石井大吾、松丸亜希子、前田圭蔵、白坂由里、フジカワPAPA-Q、福嶋真砂代)がセレクトしました。多彩なシーンで活動するメンバーたちがそれぞれ選ぶユニークな10本(ジャンル、形態、公開年問わず、2022年に観たなかで心に刻まれた作品)をお楽しみください。長引くコロナ禍、終わらないウクライナ戦争、そのうえ物価高などといろいろ不穏な世の中ですが、どんなときも映画はさまざまなかたちでパワーチャージさせてくれる強力な味方だと実感しながらお届けします。2023年もRTCをどうぞよろしくお願いいたします。

※「はてなブログ」仕様によるアンダーバー+リンクはRTCの意図とは関係なく、無視しつつお読みいただければと思います。

<2022 RTC CINEMA10>
★澤 隆志の2022 CINEMA10

コメント:年明け早々の再映で観た1は壮大な全体主義強制没入映画の2作目。ソ連怖ぇーと呑気に構えていたら2/24の侵攻のニュース。あの映画セットはハルキウに組んでいた。もう跡形もないかもしれない。映画のような暴虐の限りがあったかもしれない。そのソ連の死後に勃興したオリガルヒとそれを叩き潰すプーチンとのシリアスでシニカルな2も必見。我が"美しい国"は今戦争こそ起こしていないが、特定の人々に精神的侵略を続けている。部落、国籍、病歴、宗教...   真偽は問わず、その噂から始まる"察し"の魔術のおぞましさを描きつつ、泣いて笑えてしっかり怒ることのできるエンタメになっている3は実に濃密な体験だった。 今年になって映画館がフルキャパ解禁の”空気”になり、大型スクリーン向きな映画が続々やってきた。4、5、6は「今死んじゃってもいいかも」な1秒が何度もやってくる。巨大浮遊怪物ジーン・ジャケットに吸い込まれて振り回されるアレは映画館体験の鏡像である。 白夜の7、コロナ禍の盛夏8、落葉の9、師走の10は、季節の光に淫することのできる新世代の監督の意欲作。これからも度々見返すと思うけど封切りで鑑賞できてほんとうに良かった!

(C)「私のはなし 部落のはなし」製作委員会
  1. 『DAU 退行』https://www.transformer.co.jp/m/dau.degeneration/ https://www.amazon.co.jp/dp/B0B6GQXZX3/
  2. 『市民K』https://www.amazon.co.jp/dp/B08BF6YRKG/
  3. 『私のはなし 部落のはなし』https://buraku-hanashi.jp/
  4. 『ウエストサイドストーリー』(2022) https://www.20thcenturystudios.jp/movies/westsidestory https://www.amazon.co.jp/dp/B09QG44WQ5/
  5. 『RRR』https://rrr-movie.jp/
  6. 『NOPE』https://nope-movie.jp/
    https://www.amazon.co.jp/NOPE/dp/B0B84WJVVF/
  7. 『わたしは最悪』https://gaga.ne.jp/worstperson/
    https://www.amazon.co.jp/dp/B0B7CG3DYQ/
  8. 『ツガチハ日記』http://www.imageforumfestival.com/2022/program-o
  9. 『秘密の森の、その向こう』 https://gaga.ne.jp/petitemaman/
  10. 『ケイコ 目を澄ませて』https://happinet-phantom.com/keiko-movie/
★石井大吾の2022 CINEMA10

コメント:青春を描いていると言えそうな映画10本選んでみました。こうして並べてみると、それぞれの世界が危うく、切なく、美しく思い出されます。『ヨナグニ』では、学生たちが島で過ごす風景をどうしてカメラに捉えることができたのかということばかり考えていました。しかし、『ハッピーエンディングス』における即興の演技はカメラがなければ生まれることはおそらくありません。対照的でありつつも、映画という表現において青春の姿がドキュメンタリーも即興演技もシームレスに溶け合って、不思議な感覚に襲われました。どちらにも間違いなく彼ら彼女らの青春が映し出されています。番外編として過去作品の上映では高畑勲監督の『おもひでぽろぽろ』やヤスミン・アフマド監督の『ムクシン』でしょうか。山形やマレーシアの風景と、そこで過ごす時間との関わりが印象に残っています。「風景と青春」と考えるならば『子猫をお願い』のリマスター版の上映が新年の楽しみです。それにしても、名作のデジタルリマスター版の上映ペースが早すぎると感じるのは私だけでしょうか。

『はじめての映画』(ハッピーエンディングス)
  1. 『ヨナグニ 〜旅立ちの島〜』https://yonaguni-films.com/
  2. 『ハッピーエンディングス』https://motion-gallery.net/projects/happyendings
  3. 『こちらあみ子』https://kochira-amiko.com/
  4. 『ちょっと思い出しただけ』https://choiomo.com/
  5. 『さかなのこ』https://sakananoko.jp/
  6. 『明け方の若者たち』http://akegata-movie.com/
  7. 『恋は光』https://happinet-phantom.com/koihahikari/
  8. 『秘密の森の、その向こう』https://gaga.ne.jp/petitemaman/
  9. 『わたしは最悪』https://gaga.ne.jp/worstperson/
  10. 『裸足で鳴らしてみせろ』https://www.hadashi-movie.com/
★松丸亜希子の2022 CINMA10

コメント:新潟県長岡市に移住して9年目。県内から出ることなく過ごした2020年・2021年を経て、2022年は3年ぶりに帰省し、久々に有楽町で映画を2本はしごしました。地方暮らしでも配信で映画を楽しめる時代ですが、「CINEMA10」があるおかげで、できる限り劇場に足を運ぶことを心がけています。このリストは劇場で観て印象的だった作品を観賞順に並べたもの。「CINEMA10」もだいぶ長いこと続いているけれど、邦画より海外作品が多いリストは私には異例かも。大好きな監督たちの新作を見ることができて大満足の1年で、ここに書けなかった作品も多々ありますが、私自身のここ数年の生活とオーバーラップするファビアン・ゴルジュアール監督の『1640日の家族』がなにより強く心に響きました。

『1640日の家族』(C)2021 Deuxieme Ligne Films - Petit Film All rights reserved.
  1. 『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』https://www.20thcenturystudios.jp/movies/french_dispatch
  2. 『ちょっと思い出しただけ』https://choiomo.com
  3. 『林檎とポラロイド』https://www.bitters.co.jp/ringo
  4. MEMORIA メモリア』http://www.finefilms.co.jp/memoria
  5. 『カモン カモン』https://happinet-phantom.com/cmoncmon
  6. 『ベイビー・ブローカー』https://gaga.ne.jp/babybroker
  7. 『PLAN 75』https://happinet-phantom.com/plan75
  8. 『1640日の家族』https://longride.jp/family
  9. 『戦争と女の顔』https://dyldajp.com
  10. 『窓辺にて』https://www.madobenite.com
★前田圭蔵の2022 CINEMA10

コメント:2022年の映画にまつわる個人的ハイライトは、なんと言ってもシャンタル・アケルマンのデジタル・リマスター特集上映と ジャン=リュック・ゴダールの死だった。アケルマン監督の映画は、20代の頃にもポスト・ヌーヴェルヴァーグの旗手の一人として、ジャック・ドワイヨンフィリップ・ガレルらと共に紹介された時に貪るように観た記憶がうっすらとはある。確かその時に観た「一晩中」(1982年) や「新・パリところどころ - おなかすいた、寒い」(1984年)は今回の特集には含まれていなかったが、スクリーンで観た「ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080」は、しびれるような鮮烈な映画体験だった。この映画の撮影は、自身も映画監督でもあるバベット・マンゴルト。NYを拠点に、1970年代にはリチャード・フォアマンのオントロジカル・ヒステリック・シアターや振付家・ダンサーのイヴォンヌ・レイナー、トリシャ・ブラウン、最近ではマリーナ・アブラモヴィッチなども撮影している達人だ。そして主演はアラン・レネ監督作品「去年マリエンバードで」やマルグリッド・デュラス監督作品「インディア・ソング」などにも出演している名優デルフィーヌ・セイリグ。ゴダールもアケルマンも、残念ながらもうこの世にはいない。けど、幸いなことに、映画は観ることができる。彼らが残した作品と何度でも出会い直そう、と思う。(敬称略)

『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地』 (C)Chantal Akerman Foundation
  1. 『クライ・マッチョ』 https://wwws.warnerbros.co.jp/crymacho-movie/
  2. 『さがす』 https://sagasu-movie.asmik-ace.co.jp
  3. 『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』https://www.20thcenturystudios.jp/movies/french_dispatch
  4. 『ニトラム/NITRAM』 https://www.cetera.co.jp/nitram/
  5. 『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地』https://chantalakerman2022.jp
  6. 『シン・ウルトラマンhttps://shin-ultraman.jp
  7. 『ナワリヌイ』https://transformer.co.jp/m/Navalny/
  8. 『チャーリー・イズ・マイ・ダーリン』http://circus-charlie.onlyhearts.co.jp/#movie2
  9. わたしは、ダニエル・ブレイクhttps://longride.jp/danielblake/
  10. 『ケイコ 目を澄ませて』https://happinet-phantom.com/keiko-movie/

(番外『ODDLANDS / SHADOW』https://aichitriennale.jp/artists/back-to-back-theatre.html

★白坂由里の2022 CINEMA10

コメント:落石の粒(1)と、光差すボクシングジムに舞う埃(2)。どちらも16ミリフィルムで撮影されている。(1)は岡山県真庭市で農業をしながら映画制作を続けている山﨑樹一郎監督作品。人それぞれどう生きるかを切実に考え、その思想や守りたいものが違うからといって関係性を切って生活することはできないという、悲壮感に覆われない地方の描き方に納得。音楽や編集がフランスのスタッフとの共同制作。世界にも開かれている。(2)では、相手をリスペクトできる闘い方も「器量」といえそうだ。闘った相手の背景が少し見えるシーンがいい。一方で、現実世界には人権に関わる終わりが見えない闘いも多い。映画には上映会などを設けて粘り強く全国でかけ続けるという強みがあり、(3)と(4)もそれを切望したい。(10)はしがらみを手放す映画でもある。並べてみると、小さな街が舞台とか、俳優(登場人物)が言葉少なに身体や表情で語る映画が多いかも。筆者自身が取材で悩み、不甲斐なく揺れながらも、ドキュメンタリーや事実に基づいたフィクションから考えることのできる映画に恩恵を感じています。(5)は国際芸術祭「あいち2022」のプログラムで、伏見ミリオン座で鑑賞できてよかった。

『やまぶき』(C)2022 FILM UNION MANIWA SURVIVANCE
  1. 『やまぶき』https://yamabuki-film.com/
  2. 『ケイコ 目を澄ませて』https://happinet-phantom.com/keiko-movie/
  3. 『ある職場』https://arushokuba.com/
  4. 『マイスモールランド』https://mysmallland.jp
  5. 『ODDLANDS/SHADOW(バック・トゥ・バック・シアター)』https://aichitriennale.jp/artists/back-to-back-theatre.html
  6. 『カモンカモン』https://happinet-phantom.com/cmoncmon/
  7. 『声もなく』https://koemonaku.com
  8. ベルファストhttps://belfast-movie.com
  9. 『浦安魚市場のこと』https://urayasu-ichiba.com
  10. 『そばかす』https://notheroinemovies.com/sobakasu/

★フジカワPAPA-Qの2022 CINEMA10

コメント:音楽映画10本公開順。1:ジギーとしてのデイヴィッド・ボウイが1973年にロンドンで行った公演の記録。2:ビリーの名曲「奇妙な果実」と薬物をめぐるレディ・デイとFBIの対決ドラマ。3:再上映ミュージカル6本中の1本。ジュディ・ガーランドフレッド・アステアの1948年作。アーヴィング・バーリンの音楽が素敵。4:伝説的音楽家フランク・ザッパの生涯を描く貴重映像満載のドキュメンタリー。5:60年代ウエストコーストロックを巡るジェイコブ・ディランのライヴ&往年のスター音楽家達へのインタビュー。6:エルヴィス・プレスリーのドラマ。エルヴィスがいなかったらビートルズはなかった、とはポールの言葉。7:ローリング・ストーンズの1968年のイベントの記録。ジョン&ヨーコ、クラプトン、ザ・フー等も出演。8:1980年作、ロンドンのレゲエのサウンドシステムのドラマ。レゲエ・バンド、アスワドのブリンズリー・フォード主演。9:1920年代からの米国のルーツ音楽&現代の音楽家ライヴの全4部の大作ドキュメンタリー。ロバート・レッドフォードが製作と語り。10:没後10年の、悲劇的な最期を迎えた歌姫の薬物と周囲との問題を描くドラマ。

『ロックンロール・サーカス』(C)2019 ABKCO Films
  1. 『ジギー・スターダスト』http://ziggystardust.onlyhearts.co.jp/
  2. 『ザ・ユナイテッド・ステーツvs.ビリー・ホリデイhttps://gaga.ne.jp/billie/
  3. イースター・パレード』https://www.theatres-classics.com/
  4. 『ZAPPA』https://zappamovie.jp/
  5. 『エコー・イン・ザ・キャニオン』http://unpfilm.com/eic/
  6. 『エルヴィス』https://wwws.warnerbros.co.jp/elvis-movie/
  7. 『ロックンロール・サーカス』http://circus-charlie.onlyhearts.co.jp/
  8. 『バビロン』https://babylonfilm2022.jp/
  9. アメリカン・エピック』http://americanepic-movie.jp/
  10. ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY』https://www.whitney-movie.jp/
★福嶋真砂代の2022 CINEMA10

コメント:姉の突然の他界に生活激変。死と対峙した年だった。間際に書いたマイク・ミルズのレビュー記事から「君と過ごした“時間”を君が忘れたとしても、僕が記憶しているよ」(5)という言葉を抜いてメモに遺していた策士...姉は最強の読者だった。ともあれ(鑑賞本数は激減したが)たくさんの珠玉作に出会った。「タル・ベーラ伝説前夜」のデビュー作の衝撃は忘れない(2)。いやはやファビアンの潔いラストシーンはイヤーベスト(6)。その続編のように(見えた)コンビニ摩訶不思議ストーリーは三木聡100%濃縮です(7)。心身完璧に疲れ果てると、タイムリーにジュリー(沢田研二)が放つ「みなさん、さようなら」に体温上昇(9)。リドリー・スコット(1)やケネス・ブラナー(4)の満点の完成度に魅了され、いっぽう舩橋淳は緻密に計算された”未完成さ”で固定観念を揺さぶった(3)。駆け込んだ東京フィルメックス、アリ・チェリがスーダンのダムを舞台に描く人間という小さな存在、その宇宙的視点に震えた(10)。なにかと躓く毎日だが、「それでも人生は続くよカモンカモン!」と前へ押し出してくれる全作品とCINEMA10メンバーに感謝をこめて。(敬称略、リストは鑑賞順)

『カモンカモン』(C)2021 Be Funny When You Can LLC. All Rights Reserved.
  1. 『ハウス・オブ・グッチ』https://news-movie.jp/house-of-gucci/
  2. 『ファミリーネスト』https://bitters.co.jp/tarrbela/
  3. 『ある職場』https://arushokuba.com/
  4. ベルファストhttps://belfast-movie.com/
  5. 『カモンカモン』https://happinet-phantom.com/cmoncmon/
  6. 『さよなら、ベルリン またはファビアンの選択について』https://moviola.jp/fabian/#modal
  7. 『コンビニエンス・ストーリー』https://conveniencestory-movie.jp/
  8. 『パラレル・マザーズhttps://pm-movie.jp/
  9. 『土を喰らう十二ヵ月』https://tsuchiwokurau12.jp/
  10. 『ダム』https://filmex.jp/2022/program/competition/fc2
●選者プロフィール

・澤隆志:2000年から2010年までイメージフォーラム・フェスティバルのディレクターを務める。現在はフリーランス。パリ日本文化会館、あいちトリエンナーレ2013、東京都庭園美術館青森県立美術館、長野県立美術館などと協働キュレーション多数。「めぐりあいJAXA」(2017-)「写真+列車=映画」(2018)「継ぎの時代」(2021-)などプロデュース。

・石井大吾:2008年よりDaigo Ishii Designとして活動開始。建築やまちづくりのプロジェクトに携わる。2009-2015年には中野にてgallery FEMTEを運営。 2018年からは株式会社アットカマタの活動にも参加し、2019年に京急梅屋敷にKOCAをオープン。2019年より徐々に房総半島に拠点を移行中 。https://www.daigoishii.com/

・松丸亜希子:1996年から2005年までP3 art and environmentに在籍した後、出版社勤務を経てフリーの編集者に。P3在職中に旧REALTOKYO創設に携わり、2016年まで副編集長を務める。2014年夏から長岡市在住。

・前田圭蔵:世田谷美術館学芸課を経て、80年代後半より音楽やコンテンポラリー・ダンスを中心に舞台プロデュースを手掛ける。F/T11、六本木アートナイト、あいちトリエンナーレ2013パフォーミング・アーツ部門プロデューサーなどを歴任。現在は東京芸術劇場に勤務。旧realtokyo同人。

・白坂由里:神奈川県生まれ、小学生時代は札幌で育ち、現在は千葉県在住。『WEEKLYぴあ』を経て1997年からアートを中心にフリーライターとして活動。学生時代は『スクリーン』誌に投稿し、地元の映画館でバイトしていたので、いまも映画に憧れが……。

・フジカワPAPA-Q:選曲家、DJ、物書き、制作者等。NHK-FMゴンチチさんの番組「世界の快適音楽セレクション」選曲構成。コミュニティ放送FM小田原の番組制作者として、巻上公一さん等の番組担当。フジロックで開催のNO NUKESイベント「アトミックカフェ・トーク&ライブ」(MCは津田大介さん)制作。等々色々活動中。

・福嶋真砂代:RTC(REALTOKYO CINEMA)主宰。航空、IT、宇宙業界勤務を経てライターに。『ほぼ日刊イトイ新聞』の「ご近所のOLさんは、先端に腰掛けていた。」などコラム寄稿(1998-2008)。桑沢デザイン塾の黒沢清諏訪敦彦三木聡監督を迎えたトークイベント「映画のミクロ、マクロ、ミライ」コーディネーター&MC(2009)。現在はRealTokyoや雑誌「キネマ旬報」にも寄稿しています。