REALTOKYO CINEMA

リアルトウキョウシネマです。映画に関するインタビュー、レポート、作品レビュー等をお届けします。

2016年 わたしの10大イベント「CINEMA10」

REALTOKYOの年始恒例だった寄稿家による「私の10大イベント」行事。サイトは休刊しましたがひきつづきREALTOKYOゆかりのライターたちで「CINEMA10」を選びました。ブレグジット米大統領選と仰天出来事が続いた2016年。はて2017年はどんな世界を目撃し、どんな映画に戦慄くのでしょう? みなさんの「CINEMA10」は? 

★フジカワPAPA-Qの2016 CINEMA10 

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 『ミスター・ダイナマイト:ファンクの帝王ジェームス・ブラウン(C)2015 Mr. Dynamite L.C.

  1. 『ミスター・ダイナマイト:ファンクの帝王ジェームス・ブラウンhttp://uplink.co.jp/mrdynamite/
  2. JUNUNhttp://big-boots.com/JUNUN/
  3. ザ・ビートルズEIGHT DAYS A WEEK - The Touring Yearhttp://thebeatles-eightdaysaweek.jp
  4. 『ハート・オブ・ドッグ~犬が教えてくれた人生の練習~』http://dog-piano.jp
  5. MILES AHEADマイルス・デイヴィス 空白の5年間』http://www.miles-ahead.jp
  6. 『ボーダーライン』http://border-line.jp
  7. マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』http://sekai-shinryaku.jp
  8. ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリーhttp://starwars.disney.co.jp/home.html
  9. 『アルジェの戦い』http://algeri2016.com
  10. 『アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場』http://eyesky.jp

コメント:多かった音楽映画5本とポスト・トゥルース時代の戦争関連映画5本(公開順)。1公民権運動にも関わったJBの魅力を再発見。2レディオヘッドジョニー・グリーンウッドと印度ラジャスタンの音楽家の演奏をポール・トーマス・アンダーソンが撮影。3世界のアイドルが196465年の米国ツアー中に南部の人種差別に抗議する場面が重要。4ローリー・アンダーソン監督の人生の私的スケッチ。最後に流れるルー・リードの歌に泣く。5マイルス・デイヴィス生誕90&没後25年。監督主演のドン・チードルのジャズ愛。MAY THE MUSIC BE WITH US6歪んだ荒涼たる風景が圧巻。7ベルリンの壁も金槌で壊せるという歴史の教え。8普通の人間が希望を失わずに生きれば未来を開ける。9 1966年の名作復活。歴史から学べ!10現代ドローン戦争の醜悪な実態。人間社会がいかにShitであるかを知り、ではどうするかを考える為に映画に打たれよ。

 

★澤 隆志の2016 CINEMA10

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 『ミシェル・ウェルベック誘拐事件』

  1. スティーブ・ジョブズhttps://www.uphe.com/movies/steve-jobs
  2. 『俳優、ヘルムート・バーガーhttp://imageforumfestival.com/2016/program_n
  3. 『ミシェル・ウェルベック誘拐事件』http://imageforumfestival.com/2016/archives/1687
  4. 『キャロル』http://carol-movie.com/
  5. シン・ゴジラhttp://shin-godzilla.jp/
  6. 『映画よ、さようなら』http://www.action-inc.co.jp/vida/
  7. 『チリの闘い』http://www.ivc-tokyo.co.jp/chile-tatakai/
  8. 『サファリ』at 東京国際映画祭2016http://2016.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=141
  9. この世界の片隅にhttp://konosekai.jp/
  10.  特別上映会『サスペリアhttp://www.iictokyo.esteri.it/iic_tokyo/ja/gli_eventi/calendario/2016/11/suspiria.html

コメント:イベントで一年中しゃべりっぱなしだった2016年。都知事選の日に上陸地の品川で見た5や秋祭りの喧騒を避けて見た7は大都市の真ん中でみるべき映画体験と言える。1は俳優が決して似ていなくても十分クズっぷりを堪能できるし、2は美の権化のような俳優がクズになった様がとてもイイ!3は自分の容姿や存在感が俳優レベルと気付いた作家の独壇場。4、6、9はタイプは違えど今後も語られるだろう宝のような体験。8は監督の悪意がエンタメになりうるという実験。10は吉本ばななA・アルジェントの意外なつながり(偉大でやっかいな父がいる故)のトークを聴けてよかった。映画ではないがTDWの事故は忘れてはいけないと強く思った。

 

★福嶋真砂代の2016 CINEMA10

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リリーのすべて』(C)2015 Universal Studios. All Rights Reserved. 

  1. リリーのすべてhttp://www.realtokyo.co.jp/events/view/43332
  2. 『99分, 世界美味めぐり』http://www.realtokyo.co.jp/events/view/43110
  3. 『牡蠣工場』http://www.realtokyo.co.jp/events/view/43203
  4. 『聖なる呼吸: ヨガのルーツに出会う旅』http://www.realtokyo.co.jp/events/view/44158
  5. 『ダゲレオタイプの女』http://www.realtokyo.co.jp/events/view/44326
  6. 永い言い訳http://www.realtokyo.co.jp/events/view/44345
  7. 『お父さんと伊藤さん』http://www.realtokyo.co.jp/events/view/44322
  8. 『光りの墓』http://www.realtokyo.co.jp/events/view/43374
  9. 裸足の季節http://www.realtokyo.co.jp/events/view/43763
  10. この世界の片隅にhttp://konosekai.jp/

(番外『木靴の樹http://www.realtokyo.co.jp/events/view/43228

コメント:エディ・レッドメインの怪力を見せつけた『博士と彼女のセオリー』に並ぶエディ的満点映画。『ファンタスティックビーストと魔法使いの旅』では怪力が魔力になるわけですが。2と4は不思議な身体感覚。あたかも自分が美味の旅をしたり、ヨガ行者になったり。3の想田”観察”映画、牛窓からの発信力の強さ。世界各地で上映され熱量は増幅中。邦画も豊作年だった。6、7、10は特に心震わし、『湯を沸かすほど熱い愛』も次点に。10はキャスティングも大当たり。邦画と呼ぶかどうか、5はインタビューが実現した黒沢清フランスでの監督デビュー作、今後ますますの海外進出を期待。番外は1978年作のリバイバル上映、生涯ベスト10入りに。 (順不同)

 

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